批評的にデザインする
- Design and the Speculative Mind -

水野大二郎研究室

あなたは、「なぜ」デザインする必要があると思いますか?

あなたは、「何を」デザインに託しているのですか?

あなたは「どうやって」デザインするかばかりに気をとられていませんか?

デザインは、問題解決のためのみならず、問題提起のためのツールとしても機能しえます。例えばジーンズは何の問題を解決していると思いますか?あるいは、携帯電話は何の問題を提起していると思いますか?

デザイナーの仕事とは役に立つアイデアをつくることと思われがちですが、議論を生むようなアイデアも成立可能なはずです。これまで、議論を生むようなアイデアは映画や美術、文学や科学などを通して主に描かれてきました。であるならば、そこからアイデアを見つけ、批評的にデザインを考えることにより、議論を生むためのデザインをすることができるはずです。デザインは、社会の課題を鋭く、解りやすく、かつユーモラスに議論の対象として描くこともできるはずなのです。

「問題を解決する力」を養う前に、未来の在り方そのものを「問いかける力」を養うためにデザインリサーチを学び、それを自身のデザインに応用する。慶應義塾大学水野大二郎研究会は、刺激的な未来の社会を描くためのボトムアップの思考法・技法・実践の学びを通して、様々な社会的課題に対し柔軟な発想が可能な人材の育成を目的とします。

 

具体的にいうと、この研究会は主に以下の3つを軸としています。

1)一般市民の創造性を発見するためのデザインリサーチ

サービスデザインなどの領域において昨今注目されているデザインリサーチを通して、様々な形で一般市民の創造性を再発見、体系化、実践に応用しま す。

2)ファッションデザインと文化社会学の架橋

社会学的課題を多くはらむファッションデザイン特有の文化背景を理解し、その未来を実践的研究を通して描きます。

3)インクルーシブデザインの実践的研究

できる限り多くの市民の社会的包摂を目指したサービスやプロダクトのあり方を実践的に研究します。ユーザ参加型デザインやオープンソースデザイン のあり方と連動した活動をします。

 

教員

水野 大二郎

慶應義塾大学環境情報学部准教授

水野大二郎 プロフィール