まちに還すコミュニケーション(場のチカラプロジェクト)

加藤文俊研究室

加藤文俊研究室では、〈コミュニケーション〉という観点から「場」というコンセプトについて考えます。地域コミュニティのなかで、創造性に富み、活気のある「グッド・プレイス(good place)」はどのように生まれ、育まれてゆくのか……。まずは、じぶんの足で歩くことからはじめます。五感を駆使してまちをじっくりと眺め、気になった〈モノ・コト〉をていねいに「採集」することを大切にします。それは、つまるところ、ひととの関係性を理解することであり、じぶん自身と向き合うことでもあります。ケータイをはじめとするさまざまなモバイルメディアは、センサー(観測装置)の集まりなので、ぼくたちの身体感覚を拡張させる「装備(gear)」として携行し、フィールドでの体験を記録します。
「場」は、たんなる物理的な環境ではなく、人と人との相互作用が前提となって生まれます。つまり、上述のとおり、「場」は、コミュニケーションのための空間・時間の整備として、アプローチする必要があります。さらに、人びとが「状況(situation)」をどう理解するかは、個人的な問題であると同時に、社会的な関係の理解、環境との相互作用の所産として理解されるべきものです。関わる人びとの数によって、「場」の性質は変わるはずです。単発的に生まれ、一度限りで消失する「場」もあれば、定期的・継続的に構成され維持されていく「場」もあります。
こうした人びとの暮らしや生活を理解するための「しかた」(調査・学習・表現に関わるさまざまな考え方・道具・実践)をデザインし、実際にフィールドに出かけて、その有用性を試すこと、意味づけをおこなうことが、中心的な活動になります。

教員

加藤 文俊

慶應義塾大学環境情報学部教授

加藤文俊 プロフィール